―月経・閉経にまつわる不調
女性はホルモンの影響を受けやすく、また、初経から閉経がおこるまでの約30年から40年間、出産・出産直後を除き、ほぼひと月に1回、月経が来ます。月経が周期的にちゃんときてくれるのも女性ホルモンのお蔭。でも、その女性ホルモンの影響によって、排卵や月経の前後で少なからず体調の変化があることに気がつく女性も少なくないと思います。
月経痛が酷ければ、月経前から月経の前半に起こるだけでも約3~5日程度、さらに月経前後に気分の変調や体調不良が起こるようであれば、個人差はありますが、あわせて月に1~2週間程度は「なんとかやり過ごす毎日」だったり、イライラや落ち込みで周囲に気を使わせてしまったり、またそんな自分に自己嫌悪を抱き、悩んでいる方もいらっしゃると思います。鍼灸治療は、そんな時にも役立ちます。月経痛を軽減したり、月経前の不調を改善したり、もちろん月経後のだるさや風邪をひきやすい、といった方にもおすすめです。東洋医学で考えると、月経後に風邪をひきやすい方がいらっしゃることにも原因や理由があります。
さらに、更年期にさしかかると「閉経」という女性にとっての一大イベントのひとつがやってきます。今まで頑張ってくれた卵巣と子宮、女性ホルモンの働きが骨身に染みる時期ではありますが、体調の変化に振り回されずに影響を小さく過ごせるよう、鍼灸治療でお身体を整えましょう。

―妊活
不妊症で悩み、何らかの治療を受けているカップルは年々増えています。2015年の第15回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所)において、
実際に不妊の検査や治療を受けた・受けていることがあるご夫婦は全体で 約5.5組に1組おり、不妊を心配したことのあるご夫婦は3組に1組を超えているという調査結果がでています。
中国・隋時代の頃の医学書(『諸病源候論(しょびょうげんこうろん)』)にも不妊を意味する「不孕(ふよう)」という項目が独立してあり、不妊は、はるか昔から東洋医学が取り組んできた問題でもあります。当院は不妊カウンセラーの資格も持っておりますので、不妊治療についてわからないこと、気になっていることがありましたら、些細な事でも構いませんのでお尋ねくださいませ。